誰もやっていないことをやってみよう!

塩について

 生物にとって、塩は絶対必要な物だと思います。しかし、クワガタ幼虫の住んでいる環境は極めて塩の少ない所であり、細胞の浸透圧を維持する為の塩に変わる何かがなければ成らないと思います。
 しかし、長い間の生活環境に幼虫が適応して、塩が必要の無い体質に成っているのならば納得できますが、塩を求めて餌を選択しているのであれば、話は少し変わって来ると思います。

 牛は塩の固まりを齧ります。通常では摂取出来ない量の塩を牧場で飼われている牛は食べます。つまり、長い間、クワガタの幼虫と同様に自然界で生きて来た生物が塩を必要としているのです。従って、幼虫も塩を摂取できる方を望んではいるのだが、それが出来ないので仕方なく現状で生きているとも考えられます。
 そこで、幼虫へ塩を与えることを私達の課題に取り入れました。
 とりあえず、飽和食塩水の1/1000を使用しました。
 大きく成るかも知れません!!!

 かなりの数の幼虫に極薄い塩水を使用して菌糸ビンの交換を行っていますが、悪影響はありません。気のせいかもしれませんが、良く食べる様な気がします。
 濃い塩水は絶対に使用しないで下さい。!!!!! 死にます。

  
ここも読んで下さい。


ビタミンについて
課題 幼虫に総合ビタミン剤を与える。

鉄分について

 鉄分が多く含まれている”しその葉”を幼虫に食べさせたところ、その全部が4ヶ月位で小さいまま蛹に成ってしまい、”鉄分の錠剤”を水に溶かして与えた場合と同じ状態が起こりました。
 水の中に含まれている鉄分が多いと体内で何らかの反応が起こり、羽化の引き金になると思われますので、大きな幼虫にする為には水の成分に注意が必要です。
 硬度の低い自然水が良いでしょう。

 ◎3齢終期の幼虫に鉄分の多い水を使うと最大体重の時に羽化させる事が出来ます。しかし、多量に使用すると羽化不全で死にますのでお勧めしません。