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産卵マット

 カビ等の雑菌を防ぐ意味でも、褐色腐朽菌が繁殖したマットが必要です。
 褐色腐朽菌は落ち葉等を分解して土にするバクテリアです。
 カビ等の雑菌も食べてしまいます。
 天然の抗カビ剤
です。

 
更に、褐色腐朽菌その物がタンパク源に成ります。

                作り方
 幼虫が食べた残りの菌糸を大きな桶等の容器に貯めて置き、バクテリアを繁殖させます。
 かき混ぜる事によりバクテリアの働きが活発に成ります。
 内部がほんのり温かく成る位が分解の速さとして丁度良いと思います。
 一次発酵、二次発酵と言う考え方は無くして下さい。
 
    
準備中
大きな桶に入った食べ残り菌糸 集めた幼虫の糞

 注意しなければ成らないことは、常に無臭の状態を維持しながら、バクテリアに因って褐色に変化して行く過程を確認して下さい。
 臭くて嫌な臭いがする腐敗したマットには、アンモニア等が発生していると思われるので絶対に使用してはいけません。 腐敗、発酵、分解の違いを区別した方が良いでしょう。pH(ペーハー)にも影響すると思われます。

         無臭のマット以外は使用してはいけません。
マットは無臭に限ります。 
               調製

 色腐朽菌マットを篩(ふるい)に掛けて使用するチップの大きさを調整する。
 保存する場合は腐朽を止める為に乾燥させる。
 マットの基礎に成ります。
篩に掛ける 熟成中NO1 熟成中NO2

 熟成中のマットの水分量は、堅く握って崩れる位にする。
 ”フワッ”とした感じで容器に入れて置く。
 中がほんのり温かく成ります。


                    アンタエウス
<材産み用>
 褐色腐朽菌によって良く分解したマットと細目の新しいシイタケ粉砕木を同量ずつ混ぜる。
 更に空気の含有量を増やすために粗目の粉砕木を20%位混ぜると良い。
 水分は少な目にする。(堅く握ってすぐ崩れる。)
 プラケース等にセットして10日位経ってから使用する。

シイタケ粉砕木は、ざる等に入れて水で良く洗う事。

準備中
細目分解マット シイタケ木粗目 写真3 配合が分かるよう


<マット産み用>
 
細目分解マットに良く乾燥した細目の乾燥菌床を少し混ぜて使用する。
 プラ容器に詰める時に下半分を堅くする。

 産卵後、マットの状態を考慮しながら
2齢中期までそのまま育てても良い。

三層に固さを調製



嫌な臭いがしないことを確認する。

色に注意して下さい。
腐朽の浅い物には産卵しません。

*腐朽の度合いが産卵数に影響します。

長い間、固めたマットに潜り込まない時はやり直して下さい。




水分と空気の量

 菌糸ビン同様に産卵マットに含まれる空気の量も無視できません。堅く締まったマットは含んでいる空気の量が少ないのでバクテリアの繁殖が鈍り、場合に因っては腐敗して嫌がる時が有るので良くかき混ぜて下さい。
 あまり水分が多いとバクテリアも窒息して繁殖が出来ないので、”フワッと”した感じが良いでしょう。腐朽の速さと状態にとても影響しますので注意して下さい。

マットを圧縮して堅目で使用する場合は水分を少な目に、水分を多くして使用したい場合は軟らかい状態で使用して下さい。産卵数に影響すると思われます。
ケースに固めた状態で長時間置くと腐敗が始まる場合が有るので注意して下さい。
:ただし、産卵用に堅く固めたマットは、メスが潜り込んで坑道を掘る時に空気が入るのでそのままでOKです。


アンタエウスとクルビデンスでは使用するマットが違います。
 クルビデンスは産卵木を使用するのでマットの種類は1つですが、アンタエウスは材産みだけで使用する場合とマット産みさせる場合では内容が少し異なります。注意して下さい。
孵化後、幼虫の育つ環境が無ければ、そこに産卵はしません。認識する事が大切です。

              クルビデンス
 粗目の新しいシイタケ粉砕木を使用する。
 良く水で洗って、カビを防ぐ為に褐色腐朽菌マットを少し混ぜる。

 産卵容器の底に水が溜まる位でも良い。

準備中 準備中 準備中
水洗いしたシイタケ木粗目 混ぜたマット 産卵ケース


ヒント産んだ卵が無事孵り、育つ状態にあると思わせる事が秘訣です。
アンタエウスは産まないのではなく、その場所を嫌っているだけなのです。
 

  幼虫が無事大きく成れる条件を与えて下さい。