ヒラタケ菌植菌材 |
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ヒラタケ菌飼育材ブロック
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考え方
ヒラタケ菌は好気性の木材腐朽菌なので、菌糸の生命を維持する為には空気が絶対必要になります。しかし、写真のヒラタケ菌飼育材ブロックはビニール袋で密閉されていることを不思議に思いませんか?
実は、こうすることにより簡単にヒラタケ菌を加熱減菌処理をしていない生木材の中心まで短期間で回すことができるのです。
ここまで話すと皆さんはお気付きだと思いますが、そうなんです!、つまり、空気を求めて木材の中心に向かってヒラタケ菌は生存するしか方法がなくなるのです。
つまり、ヒラタケ菌は仕方なく材内部に残存する空気だけを使用して呼吸することになる訳です。
更に周りが密閉されていて乾燥を防ぐことができるので、水分を必要とする菌糸の活動を長期間維持することができます。
その結果、木材の表面に付着したヒラタケ菌の菌糸はどんどん材の内部に入って行き、短時間で飼育材全体に蔓延させることができるのです。
ただ単に、空気中に放置した場合には、表面だけが劣化して内部には菌糸が回らない現象が生じることになりますので、水分を維持しながら空気を遮断することが秘訣になります。
方法は簡単ですが、4〜5ヶ月でかなり大きいヒラタケ菌飼育材ブロックを作成することができます。
シイタケ、霊芝等の栽培に応用できる方法です。
余談になりますが、とても美味しいヒラタケが食べられます。X○△......
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概略 |
直径22cm 長さ25cmの榎木材の皮を剥ぎ、側面と上部切り口にヒラタケ菌の菌床を塗り、ビニール袋にて密閉する。小さな空気孔を上部隅に設けましたが、必要がないように思われます。
予想した以上に良く回っているので驚きました。
何年も前から植菌を行っていましたが、これほど上手く行ったことはありません。
考え方の正しいことを確認する。
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2002年4月29日下部切り口から菌糸が充分噴いているので、内部の状態を確認する為にノコギリで切る。
切り口から新しい菌糸がすぐに噴いて来たので、内部全体に菌糸が回っているのを確認する。
今までの経験からは考えられない速さで蔓延しています。
※加熱減菌処理をしていない生木なので長期間の幼虫飼育が可能になります。
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下部切り口には菌床を塗ってありませんが、菌糸が中から噴いています。
短期間で菌糸が全体に回ったので材の劣化が無く材質が平均されていて理想的な状態です。
6月1日 菌糸はまだ勢い良く噴いているのでそのまま様子を見ることにする。
全く新しい考え方なので戸惑うかもしれませんが、短期間に菌糸を回すことができる新技術です。
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6月20日 棚に置いてあったヒラタケ材の下部から大きな子実体が出ていました。
菌糸が全体に良く回った材から出るキノコは非常に大きくなれます。
菌糸を充分回すことに因り、菌糸が内部に蓄えたキノコを作る為の成分は膨大な量になりますので、非常に栄養価の高い飼育用品と言えることができます。
クワガタもキノコも大きさが命です???
大きさと重さを参考にしたください。
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7月7日
とても美味しいヒラタケが生えます。
しかし、幼虫の為には、生やさないでください。
子実体が生えれば生える程、材の栄養価が無くなります。
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