動かない幼虫は大きく成る理由
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その3

動かない幼虫は大きく成る”理由について


 左の写真は山梨79mmF2が出た時の状態です。居場所の回りでバクテリア等の微生物を繁殖させて体外共生も行っています。幼虫が糞を居場所の周りに塗って再度食べ戻す行為(体外共生)は、牛等が食べ直すことと同等に考えられるのでクワガタ虫を反芻動物と特定してもよいと思います。

 この場所で2齢から3齢に脱皮したとすれば体内から排泄されたバクテリア等の微生物は食べ戻され体内に戻ることになりますが、もし、幼虫が脱皮後居場所を変えたとすると折角体内に存在した共生微生物をこの場所に置き去りにして行くことになります。
 つまり、移動した後は菌糸の栄養価だけで育つことになり、大きく成れば成る程タンパク質の不足を来します。菌糸のタンパク質の含有率は、1.1%〜3.9%しかありません。

 参考までに、シロアリの体内に居る共生微生物の重さは、体重の1/3も有ります。つまり、生きたタンパク質の固まりが消化管内に居るそうです。驚きです!!!