空気量の調整
 国産、外産共に、バクテリアが体内に存在することは大きくなる為の必要条件なのですが、キノコと好気性バクテリアの生態を考えると微妙な空気量の調整が必要であると思われます。

 アンタエウスは本ホームページで公開した飼育方法に確信を持てますが、国産の飼育方法に
重要な更新?をしなければならないところがありますので推測になりますが公開いたします。
 幼虫の飼育に有益なバクテリアとキノコの菌糸は共に好気性の微生物ですが、空気(主に酸素)の量に対する代謝が異なると思われます。

 好気性のバクテリアは空気が欠乏すると死滅してしまいますが、今回、新しい技術として公開した”外部からの空気を遮断すると材内部で菌糸の腐朽が速まる”という考え方が実証されたことにより、キノコの菌糸は空気の量に対する適応性が優れていて、腐朽に関しては単に多ければ良いと言うものではないとかなり確信を持って言えることができます。

 つまり、幼虫と好気性のバクテリアは多量の空気を必要とするが、キノコ類は少な目の方が菌糸を伸ばし栄養価の高い状態を長く維持できるという特徴があると推測できるので、幼虫とバクテリアの呼吸状態を気にしながら、菌糸の状態を維持する為に空気の量を調整する必要が生じると言うことになります。


 参考になると思いますので、是非ここを見てください。

 天然国産幼虫が大きくなれる環境は 当然、その回りに好気性のキノコの菌糸が蔓延(はびこ)って空気(酸素)を消費している場所なので、国産幼虫も菌糸同様に空気(酸素)の消費量が少なくても良い体質になっていると考えられます。
 このことからも、アンタエウスと国産は主たる摂取物(バクテリアと菌糸)の生態が違うので、
主たる餌となる生物の生息環境を調整する必要があると思われます。
 従って、インドアンテはバクテリアを主に飼育するのでバクテリアビンの底に穴を空けて最初から充分空気を通した方が良いのですが、
国産の場合は菌糸と幼虫の様子を見ながら空気の量を調整した方が良い結果が得られると思います。
 なぜなら、キノコの菌糸に多量の空気を与えると怠けて?菌糸の腐朽速度が遅くなり、栄養価に影響するのではないかと感じたからです???
 
国産の場合は、底に穴を空けない方が良いかもしれません?

 実際の飼育方法は、キノコがバクテリアビンを支配している間はテープ等で穴を塞いでキノコの状態を見ながら飼育を行い、或る程度食べてバクテリアが優性になってきたら、テープを取って空気を通わせた方が良いと考えられます。(
国産は早めに交換してください。
 但し、幼虫が苦しがって上部へ上がって来る様な場合には空気の量を調整する必要があります。

 本来、幼虫には多量の空気を与えた方が良いのですが、好気性のバクテリア(プロトゾアも含む)とキノコの菌糸では生息環境の変化に対する適応の仕方が違うので、その接点を見極めて対処した方が良いと言えます。
 つまり、キノコの菌糸は閉ざされた材の中で限られた空気を有効に使うことができるので、好気性のバクテリアとは体質が異なると言うことになります。


 特に国産幼虫は、菌糸の栄養価がかなり関係すると思われますので、キノコの状態に気を配る必要が生じます。 


続く...