バクテリアビン取り扱い説明書

                           ドルクスクラブ 久保田


 基本的には菌糸ビンと同様に取り扱ってください。しかし、大きな成虫を作る為にいくつかの注意点がありますので必ず実行してください。

[特 徴]
 バクテリアビンの中に入れた幼虫が菌糸を噛み砕く事に因り、菌床に含まれているバクテリアが活発になり、ビンの色が褐色に変化して行きます。例えて言うならば、”菌糸ビン”が”マットビン??”の様に変化して行きます。含まれているタンパク源に成るバクテリア等が菌糸等を食べてどんどん繁殖して行く状態です。

 バクテリアが活発に繁殖すると多量の水が消費され、菌糸が破壊された事により乾燥しますので、常に重さに注意を払い軽くなってきたら加水してください。

 初齢を入れる時はビンの色が褐色に成った物を使用する方が適しています。又、800ccは比較的小さな幼虫を入れる事になりますので、1400ccより腐朽するのに時間が掛かります。2ヶ月間位を目安に使用してください。

 ※製法の都合に因り、青カビ等が生える時がありますが気にしないでください。バクテリアが全部食べてしまいます。幼虫の成長に全く影響がありません。
 ※製造直後は菌糸が菌床を支配していますが、時間が経つと徐々にバクテリアが菌床を支配してバクテリアビンの色が白から褐色に変化します。

[幼虫を入れる時期]
 2齢中期までは、必ずバクテリア等の微生物を多量に含んだバクテリアマット喰わせ用を使用して、最大サイズの2齢幼虫に成れる様に飼育してください。この時点で成虫の大きさが決まると思われます。
 全ての菌糸ビンに言えることですが、初齢からは絶対に使用しないでください。

[幼虫の入れ方]
 アンタエウスの幼虫を入れる時はスプーンや電気ドリル等で底の方を崩(くず)して空気を混ぜてください。バクテリアマット食わせ用を幼虫と一緒に入れると環境の急変を和らげることができるので非常に効果があります。その際、必ず浄水器の水、天然水を適量入れてください。バクテリアの繁殖に影響します。

[幼虫の入れ方 その2]
 国産オオクワガタの場合はスプーンや電気ドリル等で幼虫が楽に入れる穴を空けてその中に入れてください。その際、内部を崩さない方がバクテリアの繁殖を遅らせることができるので国産オオクワガタ
には適していると考えられます。アンタエウスは”土喰い”、国産オオクワガタは”木喰い”と感じられるからです。国産オオクワガタの方が菌糸とバクテリアのバランスが微妙だと思います。


[底 穴]
 バクテリア等の微生物が繁殖する為には多量の空気も必要とします。必ず、ドリル等で容器の底に3mm位の穴を2〜4個以上空けてください。幼虫の成長に水は絶対に必要ですが、容器に穴が無い状態で水を加えると空気が遮断されてビン内部で酸素不足によりバクテリア等の微生物が死んで腐敗が始まります。
 バクテリアビンの色が黄色く成ってきたら壊疽(えそ)を起こしています。成虫の大きさに非常に影響しますので、特に注意してください。


[経 過]
 幼虫を入れてから1ヶ月位経つと、ビンの色が白から褐(黒)色に変化して行きます。これは、バクテリアが菌糸を食べながら増殖して、幼虫の体内と同じ様にタンパク質の密度が高く成っている事を意味します。最高の状態です。
 もし、急激なバクテリアの繁殖を望む場合は、幼虫を入れる前にボトルを叩いて中の菌床にヒビを入れてください。特に、800ccは小さな幼虫を入れることも関係してバクテリアの腐朽が遅くなりますので、2齢までバクテリアマットで育てて体内に充分なバクテリアを移譲してください。

[水 分]
 バクテリアが繁殖すると多量の水が消費されますので乾燥が激しい場合には飼育中に必ず水を補給してください。800ccの重さは550g、1400ccの重さは1050g位が目安になりますので重さを量りながら加水してください。3齢中期までの幼虫の大きさに影響しますので必ず実行してください。しかし、極端に水を入れすぎると空気が遮断され腐敗しますので注意が必要です。
 3齢後期の幼虫は蛹室を作らなければならないので乾燥気味の状態を維持するためにそのままの状態で保管すればどんどん乾燥していくので具合が良いと感じます。
 参考までに、水分量の基準をどこに置くかはあやふやですが、3齢前期までの水分量は50〜55%位が良いと思われますが、終齢に近づいたら40〜45%位に減らしてください。


[入れ替えの時期]
 バクテリア等の微生物が菌糸を食べる速さで交換の時期は異なりますが、目安として幼虫の入れ替え時期は幼虫の重さで決めてください。アンタエウス♂は25g位、国産♂は20g位を目安に800ccから1400ccに移し替えてください。800ccで必要以上に大きくする事は避けてください。
 通常、1匹の♂幼虫に使用するバクテリアビンは、800ccが1本、1400ccが2本です。メスに関しては800cc1本で羽化させても問題はありません。もし、空洞が目立つ様であるならば、一度掘り出して、バクテリアマットを加えて不足分を補ってから詰め直してください。

 ※バクテリア等の微生物が菌糸を食べる速さは、温度等、バクテリアビンの置かれている状況で異なります。菌糸が全部食べられた状態でそのまま幼虫を入れておくと幼虫の成長に影響します。見た目で判断することになりますが、菌糸が少し残っている内に交換した方が安心です。成虫の大きさのとても影響しますので注意してください。


[状態の確認]
 臭いを嗅(か)いで状態を判断します。バクテリアが繁殖して菌床を支配すると腐敗することが殆ど無くなります。
 変な臭いがしない限り、前記注意点を考慮して、そのまま使用してください。殆ど臭いがしない筈です。

 詳細は下記にてお答えしております。
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