アイデア
オオクワガタ幼虫等飼育用菌糸ビンの底に小さな穴を空けて空気の流通を確保し、ビンの中の空気が不足しない様にする工夫。
考え方
従来の菌糸ビンは蓋だけに穴を開けて使用するので空気の流れが確保できず、幼虫が必要とする空気が不足すると思われます。その為に幼虫が底の方へ潜って行けず、穴の空いている蓋の側に居る時が良くあり、その様な時の応急処置として蓋を外してやると幼虫は再び底の方へ潜り始めます。
つまり、従来の菌糸ビンは蓋だけにしか穴が無いので、炭酸ガスの様に比重の重いガスがビンの底に溜まり幼虫が呼吸困難を来す恐れが有ります。そこで、菌糸ビン等の底に溜まったガスを抜く為にも呼吸用の穴は蓋だけで無く、空気の流通を考えて菌糸ビンの底にも穴を空ければ良いことに成ります。
加工
菌糸ビンの底に開ける穴の大きさはビン内部の乾燥を防ぐと同時に雑菌の進入を防ぐ意味でも比較的小さい方が良く、1〜2カ所開ければ十分です。さらに通気性のある紙や救急絆創膏の様な物でカバーをすれば、ゴミ等が入らず安心して取り扱うことが出来ます。
尚、ガラスビンの加工は非常に手間が掛かるので、ガラスビンの制作時に穴を設ける必要がありますが、その反面プラボトル等のプラスチック製の容器は使用時にドリル等で穴を空けることが簡単に出来るので便利です。
効果
菌糸ビンの底に穴を空けたことに因り、空気の流れが確保出来るので幼虫の呼吸困難が減り、幼虫は好きな所に居場所を作り、良く食べる様に成ります。
バクテリア等の微生物の繁殖と多少矛盾する所が有りますが、結果として良い条件を幼虫に与えることが出来るので大型作出にとても有利な方法と成ります。
追加内容
乾燥にさえ注意すれば穴の数は多い方が確実に大きく成ります。底だけでなく側面にも数多くの穴を空けて使用して下さい。
私は電気ドリルで2mmの穴を多い時で20〜30ヶ所空けます。材飼育の特性から考えると、空気を確保する事は当然なのかも知れません。
容器にガラスビンを使用する利点は殆ど有りません。有るとすれば、中が良く見える位だと思います。
追加内容
2mmの穴を空けた1400ccのバクテリアビン。
菌糸に代わってバクテリアの支配が始まると乾燥が速まりますので、重さを量りながら加水して下さい。
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