工事中

改造と工作
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本体がS字を描き左右に動くように改造して魚の泳ぎに似せることが改造の主題になります。

 自作するより市販されているルアーを改造した方が時間を節約できるので良いかと思います。
大きさは9cmを標準として使用します。

改造に適したルアー
 最近はプラスティック製の物が多く出回っていますが、バルサで作られたフローティングタイプが浮力と動きの点で良いと思います。なぜなら、リップが水から受ける抵抗を本体に伝えるためには本体の重さは無視できず、重い場合は泳ぐというより震える感じで動きます。
 極力、魚の泳ぎ方に似せることによりシーバスに興味を惹かせたいと思います。

参考までに
 本体前部にマグネットを内蔵したボールベアリングが移動するタイプは、浮力を得るために本体を軽くしても投げ易く、着水後の重心が前部に移動するので改造に適していると思われます。
 自作したこともありますが、K−TENの重心移動タイプ 鱒用フローティングを改造すると良いでしょう。
 リップ一体型のプラスチック製の場合は、リップの全面にゼリー状の瞬間接着剤等で固定すると工作が簡単に行えます。

購入したルアーのリップを丁寧に取り外す] 


 製品の取り付け方に注意して、どのように取り付けられているか注意して調べる。













 カッター等で取り外す。
 注意して本体の破損を極力小さくする。











アクリルパイプを加工してリップを作る


 厚さ2mmのアクリルパイプを小型のノコギリで短冊状に切る。幅1cm、長さは余裕をみて3cm位にする。尚、アクリルは衝撃に弱く、岩等にあたると破損するので、衝撃に強い材質が手に入る様ならば、それを使用してください。



 ガスライターであぶり、柔らかくする。

 2〜3秒で曲がるようになります。
 必要以上にあぶらないでください。
 燃える危険がありますので注意してください。











 取り付けた時の状態を考慮して小型のペンチで柔らかい内に曲がりを調整する。














 写真のような感じが標準的な曲げ方です。尚、本体への取り付け角度により曲げ方が違いますので、ルアーの泳ぎ方を想像して角度を決めてください。















 ヤスリでリップ下部を削り丸みをつける。その際、左右のよじれが無く、対象になるように注意する。












 完成したリップ

 本体へ取り付ける時に動きを押さえる下部の長さを調整するので長めにしてあります。












(1)と(2)の面積が動きに影響します。(2)の部分が大きいと泳がないので、その長さを調整してください。

(2)の部分を小さくすると低速で良く泳ぐようになりますが、小さくしすぎると速く引いた時に暴れます。







瞬間接着剤や造形接着剤を使用して本体に取り付ける


本体の取り付け部分に合うようにリップをヤスリで削り形を整える。












仮止めの為、瞬間接着剤を使用する。















仮止めの位置を確認して、捻れに注意して中心を合わせる。















造形接着剤で取り付け部を固める。

写真の造形接着剤は注射針の付いた容器に溶剤を入れて、粉状のプラスチックの中に針を入れ溶剤を少し出して玉状の固まりを作り、固まらないうちに本体とリップの取り付け部に溶剤を出しながら一緒に流し込むタイプです。









完全に取り付けが終わったリップ













お風呂等で泳がせ調整する

 調整をしないで泳がせると殆どの場合どちらかへ曲がります。曲がり方がひどい時は、取り付けに問題があると考えられますので、ヤスリやライターを使って修正してください。












  お風呂で泳ぎ方を調べます。






















動きが少なかったので、リップ下部を1mm切りました。
かなり動きが活発になりました。



 取り付け方に大きな間違いがなければ左右どちらかへ僅かに曲がりますので、本体前部のライン取り付け部をペンチで曲げて調整します。傾く方向とは反対に曲げてください。


 左右のバランスが狂っていたのでライン取り付け部を曲げて泳ぎ方を左右対称にしました。

 リップの材質にアクリル板を使用しましたが、0.5mm位のアルミ板を模型店で購入してペンチで曲げれば、もっと簡単かもしれないですね!




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