リップの形状と考え方

タイプ1


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 写真のルアー(フローティング9cm)はK−TENマグネット内蔵タイプを改造した物で、リップの斜めの部分(1)と垂直の部分(2)の割合によって低速から高速まで一定した泳ぎを得ることができます。
 その動きは抜群で通常のリップと比較して釣果は驚く程UPします。

お願いフックの返しはペンチで潰すかヤスリで削ってください。


図1 図2

 リップの形状を工夫して極低速でも良く泳ぎ、且つ高速でもその動きを維持できるルアー

 従来のタイプは低速から高速までの幅広い速度での使用を目的としているので、むやみにリップを大きくできず、リップが小さいので泳ぐと言うより震える感じでルアーは動き、極低速では殆ど泳がないのが現状です。
 そこで、極低速で良く泳ぎ動くようにするにはリップを大きくすれば良いのですが、単にリップを大きくしただけでは速度を上げて引いた時にルアー本来の動きを失ってしまいます。
 私の経験では、低速での泳ぎ方がシーバスの興味を惹く重要な条件になり、釣果に驚く程の差がでます。

          
低速で泳がないルアーをシーバスは追いません。

考え方
 ルアーを動かそうとするプラスの要因とその動きを抑えるマイナスの要因をリップに持たせることにより、その要因が水の抵抗に応じて一定の割合で互いに影響し合い、極低速で良く泳ぎ、且つ高速で曳いてもその動きが乱れず幅広い水中速度での使用が可能と成ります。
 つまり、ルアーを動かそうとする力が増えれば、その動きを抑えようとする力も増えるので、極低速から高速まで良く泳ぎ、安定した動きを得ることが出来るのです。

形状
 リップは図2の形状をしており、(1)の部分はルアーを動かそうとするプラスの要因を有し、(2)の部分はルアーの動きを抑えようとするマイナスの要因を有していて、(1)の部分と(2)の部分の面積を変えることにより泳ぎ方を設定できます。

 基本的なリップの寸法は、幅10mm、(1)斜めの部分20mm、(2)垂直の部分10mmなので調整して下さい。
 材料は太めのアクリルパイプを加工して下さい。

制作例
 図2のリップを取り付けた図1のルアーは、(1)の部分を大きくして極低速で良く泳ぐようにしても、(2)の部分がルアーの動き過ぎを抑える働きをするので、極低速から高速までの幅広い水中速度で良く泳ぎその動きも常に安定します。
 又、ルアー本体(3)への取り付け角度、並びに(1)と(2)の各面積(幅・長さ)・形状・角度等を変えることにより、ルアーの性格・性能を予め設定することができます。

効果
 従来のリップを取り付けたルアーに比べて極低速で大変良く泳ぎ、左右の動き幅も今までより大きくなるので、シーバスが極めて興味を示す様になります。従って、従来のリップを取り付けたルアーと比べて飛躍的に釣果が上がります。

調整
1.取り付け角度を垂直に近づける、(1)の面積を大きくする と左右の動きが大きくなります。
2.(2)の面積を大きくすると泳がない傾向になります。
3.水中での傾きや左右の動き方の調整は、リップをヤスリで削り整形します。又、微調整は釣り糸を結ぶルアー頭部のリングをペンチで左右に曲げて泳ぎ方を確認して下さい。

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