消えてゆく自分

都合の良い対比が自己の消失を来す。
訳もなく他との違いだけに目を向ける。
自分だけが空しいと思い、我が道を忘れる。
やるべき事が全て無駄に感じる。
他をうらやむ事だけを思う。
他との違いをむやみに主張する。
もどかしさだけが心に残って行く。
今まで過ごして来た自分の存在も忘れる。
他の存在も忘れ始めていることに気付かない。
消えて行く自分の存在も理解できない。
むなしさを理解した時に知ることができる。
一人に成っている。