歴史の影響

 言論の自由、行動の自由、思考の自由の無い不幸な時代に育った者が自己に気付かないままに子供を育て、更にその子供がそれに気付かないまま子供を育てた報いが今現れ始めたと感じられる。

 なぜなら、今までの日本には存在しなかった内容の事件が余りにも多く同時に起こり過ぎると感じられ、文明(科学)と文化(生活環境)の変化に影響された”偶然の出来事”と考えるには無理がある。
 つまり、歴史の影響を直接受けて育った者が最初の切っ掛けを作り、更にその子供達がそれらに疑問を抱(いだ)かず逆らわず、その考え方に影響されて育った報いが現れつつあると思われる。

 しかし、その歪んだ考え方が引き継がれようとする過程で、その異常さに気付いた者だけがその継承を否定する事ができる者に成り得るが、日常生活の中で全てを否定しなければならないことも生じ、非常に厳しい現実との戦いになる。
 誤った現実に流されながら自己を忘れ、周囲の考え方を評価無しに取り入れることの危険性を自覚しなければ成らなないことに気付くべきである。
 良いか悪いかは別として、正常な状態を回復させる為には自己の存在を堅持しながら周りに逆らい、例えば自分の親でさえ捨てなければならない状態が生じることもあると言える。