12.操作による板の浮力

特に、板が上下する雪質の時は単に板の先を上げるだけでなく、方向転換、制動時の滑り方を工夫して浮力を発生させることが必要です。

方向転換の時に左右の板を同時に寄せながら雪面をひっかく様に動かば良いのですが、ターンを行う時は2本の板の役割分担を考慮して、谷側の板が山側の板へと移り替わるまでは、谷側の板は外側のエッジで雪面をひっかく様に方向転換と制動を行えば良いのです。ターンの動作が終わり左右の板が平行になるまで谷側の板で雪面を押してはいけません。

つまり、左右進行方向(谷側、山側)が入れ替わるまでの方向転換中は、山側の板は雪面を撫でる様に弧を描きながら外側へ回し込んで方向転換を行い、谷側の板は外側のエッジで雪面を
ひっかく様にまだ山側に位置する板を追い掛けて低い位置から高い位置へ膝が離れている感覚で寄せて行きます。方向転換が終わるまで荷重してはいけません!

板が雪面より下(雪の中)にある場合、先落としでの方向転換は不可能??なので必ず浮力を発生させて雪面まで板を浮かせて方向転換を行います。
深さのある雪質の時はターンが終わるまで谷側の板はお休みさせて下さい。
谷側の板は坂道をのぼる感覚かな!

圧雪された急斜面に於いても常に制動が掛かるので低速度の方向転換が極めて容易に成ります。



メージとては、斜面の低い位置から高い位置へ浮力を確保しながら弧を描いて板を寄せて動かす感覚かな??
弧を描きながら常に制動する基本の動きになります。
更に、谷側の板が山側の板を追い越す感覚も加味して
谷側の板は外側のエッジで雪面をひっかきながらどんどん前に出て行き、谷側と山側が入れ替わります。
この時板の先端は幾らか開き気味に成りますので力配分に注意して確認してください。


深雪(新雪)、荒らされた雪面のターンが楽に成ります!


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むやみに雪面を押すのではなく、雪面に対する制動の掛け方を工夫して浮力を確保するということです


 私の妻が滑っている映像です。程々に上手く出来ています。
 私73歳、妻71歳、今シーズンも二人でがんばります。
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 -- 2022年2月18日更新 --