1.緩斜面・急斜面への対応

まず最初に、感じなければならないことは、床の上に立っている時とスキー板の上に立っている時の違いです。
私たちが立っている場所は通常静止しています。ところが、スキー板は常に前に進んでいますよね。先ず最初に感じなければならない違いです。
結論を言うと前に動いている場所で真上に立つということは、足下が前に動いているので遅れが生じ、斜め後ろに立ち上がっていることになるということです。
つまり、前に動いているスキー板の上で真上に立ちたいと思うならば、スピードに応じて斜め前に立たなければならないということです。
このことがスキー板を思うがままに操れない要因になります。
この感覚がスキー板を操作する上で、最も重要な要素になり、この感覚を会得しない限り、上手になることはできません。
さらに、スキー板のスピードに斜面の角度を加算しなければならないので、急な斜面では前に飛び込む様な格好で操作することになります。

続く

2016/03/01 更新