カワラタケ材

 カワラタケが生えている木の側に適当な長さに切ったクヌギ材を置いておくと菌糸が移ってきます。
 この材は、菌糸が腐朽するまで3年以上屋外に放置してありました。確かに、菌糸は良く回っていますが、かなり劣化しています。
 時間を掛ければ菌糸を良く回せますが、それだけ栄養価が無くなります。菌糸もお腹が空くと思ってください。

 材の劣化が始まる前に菌糸が全体に腐朽しなければ力のある材とはいえません。従って、短期間に腐朽した材でなければ大型は望めません。
栄養価の高い飼育材は、短期間で作ってください。
 子実体がかなり噴いていて外観は格好良いのですが、材の力は衰えています。つまり、子実体が材内部の栄養価を材の外に運び出していると考えてください。
 クワガタ幼虫は子実体を食べない訳ですから、キノコが生えれば生えるほど不利になります。

 菌糸ビン飼育に於いても同じことが言えますのでキノコが生えてきたら大きくなる前に取り除いてください。
 材内部はボロボロです。こうなると産卵木に使用できるくらいで飼育材としては使用できません。

 飼育材は釘が打てるくらい堅めの材を使用しますが、菌糸が強すぎると幼虫の死ぬ確立が非常に高いので、アイディアとして産卵材と飼育材を上下に重ねて使用すると良いでしょう。
 呉々も勘違いの無いようにお願いします。

 ここも見てください。
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