国産80mmへの挑戦
アンタエウスと国産オオクワガタを比較して飼育方法の違いをまとめました。
アンタエウスと国産オオクワガタ 飼育方法の違い
2003年1月16日
 しばらく、国産オオクワガタの飼育から遠ざかっていましたが、新しい菌糸ビン(バクテリアビンとは異なる)のアイディアが浮かんだので製作に入りたいと思います。今までの経験から察するに効果のあることを期待できます。
 アンタエウスとは幼虫の飼育方法が異なるグランディス、マレーにも使用できますので、応用範囲を広げる為に改良を重ねるつもりです。
6月11日

 国産、外産共に、バクテリアが体内に存在することは大きくなる為の必要条件なのですが、キノコと好気性バクテリアの生態を考えると微妙な空気量の調整が必要であると思われます。

 アンタエウスは本ホームページで公開した飼育方法に確信を持てますが、国産の飼育方法に
重要な更新?をしなければならないところがありますので推測になりますが公開いたします。


               究極のページ 16.空気量の調整 を読んでください。
6月8日
 国産佐賀神崎78mmオーバーです。スタッフの川嵜氏が先月羽化させました。終齢の時にミスしたと嘆いていました。

 出来れば3齢終期の交換は避けたいものです。

 産地を間違えていました。ごめんなさい。
6月8日
 今までの飼育を思い出し、大型(79mm)が出た時の最低温度は可成り低く、18℃〜20℃位で飼育していました。アンテと同じ温度帯22℃では、大型の確立は低いと思われます。

 このことは、国産オオクワガタの飼育温度がきのこの生息温度と関係があるので、菌糸の種類と栄養価がオオクワガタの大きさに直接反映されると考えられます。つまり、まだ想像の域を離れていませんが、菌糸ビンを作る時の内容(温度・菌糸やおが粉の種類等)により大きさが決まると思われる節があります。
 詳しくは後日と言うことで、
国産オオクワガタの大きさは、きのこに影響されると思ってください。

6月3日
 徳島産天然山採れ幼虫が73mmで羽化しました。体型を見る限りでは、この大きさが最大値のように思えます。
 ドルクスクラブの店長でもある”マタギの小屋”管理人の岩井氏の作です。
 純血山梨産78mmの写真も撮れ次第掲載いたします。

 国産に合わせたバクテリアビンの使用方法を確立する為にスタッフ一同がんばっています。

5月21日
 ヒマラヤ、チベットの岩塩を本格的に使い始めました。
 掲示板に時々投稿してくださる愛称”プーさん”と赤羽店でお会いして話を聞きましたところ、彼が現在飼育中のタイアンテ10頭中6頭の♂全部が先日の計測で42gあったそうです。


 国産にも効果があると思いますので、飽和食塩水の1/1000で使用してください。皆さんは、どう思いますか?

5月21日
 使い方がアンテとは異なりますが、国産にもバクテリアビンの効果が出始めました。データーが揃い次第公開致します。

4月19日
 国産オオクワガタ用 新型飼育材入り菌床ブロックを発表します。

 材飼育と菌床ブロックの長所を取り入れた国産オオクワガタ幼虫用に開発した新しい幼虫飼育用品です。グランディス、マレー、ホーペイにも適応できると思います。

 新技術のページに詳細を掲載しました。是非、ご覧下さい。

1月26日
 1頭だけ期待できる幼虫も居ましたが、バクテリアを大繁殖させてインドアンタエウスと同じように飼育したので、バクテリア利用能力の低い国産オオクワガタは体調を崩し全て失敗しました。もう少し早く具体的な育て方に気付けば回避できた様な気がするのでとても残念です。
 尚、昨年12月から飼育方法を変えてドルクスクラブのスタッフが育てている幼虫は順調に育っていますので、変化があり次第報告致します。かなり調子良く育っています。

2002年1月7日
 2齢までの育て方はアンテ、国産共に同じですが、国産幼虫をバクテリアビンに入れる時は極力菌床を崩さない様に幼虫が入れるだけの穴を空けて入れて下さい。その際、今まで育てていたバクテリアマットは環境を引き継ぐと言う考えで極少量を入れて下さい。
 国産幼虫の場合はバアクテリアビン内部に封じ込めてあるバクテリアだけで充分で、幼虫が食べた跡だけにバクテリアが繁殖する様に飼育した方が効果のあることが分かりました。当然、幼虫が動き回らずに1つ場所にとどまってその周りを食べていることが理想になります。つまり、菌床の中に居場所を作り体外共生を利用した育て方が適していると思われます。
 アンタエウスと同じ様に菌床を崩しバクテリアを大繁殖させて飼育した場合、幼虫の期間が短くなる傾向が見られますので、堅めの菌床の中で、バクテリアと菌糸の関係を調整して静かに飼育した方が幼虫の期間を延ばせますので結果として大きな成虫に成ることが出来ます。

 
アンタエウスと国産オオクワガタでは、幼虫の育て方が全く違うことに気付いたと言えます。

 現在、菌糸ビンとバクテリアビンを比較しながら飼育しています。

11月12日
 10月24日の入れ替えで27.2gだった山梨産幼虫の入れ替えを行いました。アンタエウスと比べて早めの交換ですが、外観よりかなり食べていて、なんと29.6gに成っていました。
 来年4月〜5月の羽化を目指して慎重に80mmを狙ってみたいと思います。只、残念なことに現在の段階では80mmを期待できる幼虫がまだ1頭しかいません。
 もし、アンテだったら洒落に成りませんね!

11月10日

 国産の幼虫は菌糸だけを選んで食べる傾向にあります。左の写真はある程度食べたバクテリアビンを攪拌して詰め直すことによって、私は、”菌糸の花”と呼んでいますが詰め直し後の隙間に菌糸が伸びた状態です。
 国産の幼虫は写真に見える白い所(菌糸)を好んで食べます。従って、国産幼虫の飼育には、新しい工夫を凝らしたバクテリアビンの開発が必要だと感じました。
 最も簡単な方法は、バクテリアビンの中身を細かく解さない様に掘り出してから、おおざっぱに詰め戻せば隙間が出来るので菌糸が生え易く成ります。
 参考になる写真が撮れましたら、後日掲載致します。

11月8日
 かなりの確率で80mmを期待できる幼虫は1頭だけだと思われます。10月24日の入れ替えで27.2g有った山梨韮崎産は、ビンの外から見る限りでは暴れることなく良い状態で順調に大きく成っています。
 次回のバクテリアビン交換で成虫の大きさが決まります。注意が必要です。

8月21日
 早くも国産29gの幼虫が現れました。(ドルクスクラブのスタッフ所有)
 バクテリアと生きた菌糸を意識した飼育は今回が初めてなので期待出来ます。まだまだ大きそうな幼虫がたくさん居ます。80mmオーバーは目の前です!!!
8月3日
 今のところ、40頭位がバクテリアビンに入っていますが、アンテと比べると成長スピードはゆっくりです。しかし、5月19日に2齢で入れたものの中に19gもあるのが居ます。如何にゆっくりとは言え、2ヶ月ちょっとで19gは期待できそうです。しかし、結果だけが評価されるので、さらに注意して飼育を続けます。

 国産も外産もバクテリア等の共生微生物等を応用しなければ、超大型の作出は不可能だと言えます。クワガタ幼虫も牛や馬と同じ反芻(はんすう)動物と考えても無理は無いと思います。
7月16日
 頭の大きさが6mm位ある2齢がたくさん居ます。育て方さえ間違えなければ可成りの大きさを期待出来るでしょう。合計で24頭をバクテリアビンに移しました。残り50頭位はまだバクテリアマットに入っています。
 様子を見ながら順次バクテリアビンに移して行きます。最終的に90頭位になります。
7月6日
 2齢の幼虫10頭をバクテリアビンに移しました。アンタエウスと国産オオクワガタの幼虫を今まで比較して飼育した事は有りませんでしたが、アンタエウスと比べて2年一過型が何頭か出そうな位ゆっくりしていて可成り落ち着いた飼育に成りそうです。
 感覚的なものなのでどの位違うかは何とも言えませんが、成長の時間帯が異なるので微妙なところで飼育方法を変えた方が良いと思われます。比較する事の重要性を改めて知りました。 
6月23日
 本日、更に11個の卵を産卵木から出してバクテリアマットに移しました。2ヶ月で合計64個採卵しました。5月初めの卵は、可成り大きな初齢に成っています。7月終わりには相当数をバクテリアビンに移すせます。
 とても楽しみです。
6月10日
 山梨韮崎産純血79mmの卵を合計で53個確保しました。その中で、5月初めに産んだ分が孵化してバクテリアマットの中で幼虫に成って順調に育っています。国産の卵をバクテリアマットの中で孵化させるのは今回が初めてなので、2齢中期の大きさを早く見たいと思います。
 成虫の大きさをどこまで伸ばせるか楽しみです。27gで80mmに届いたら素晴らしいと思います。

予定
 現在3頭のメスを使用して血統を維持する為に出来る限り産卵させています。もし、80mmを狙える素質が有ると感じられた場合にはネパールアンテ同様にバクテリアビンのモニターを募集してご購入者に無料で差し上げる計画があります。内容に付いては、2齢中期を過ぎた頃詳しく掲載致します。 
5月27日
 カップに移した卵の孵化が始まったので、1ヶ月もすれば全部初齢に成るでしょう。遺伝的最大サイズが85mmある事を期待してバクテリアビンによる初めての飼育を行います。たのしみです!!!
 又、新しくセットした産卵木に2回目の産卵が始まったので、出来る限り数多く採りたいと思います。
5月23日
 25個の卵をバクテリアマットの入ったカップに移しました。2齢中期まで育ててからバクテリアビン800ccに入れ替えます。
 孵化直後から体内にバクテリアを移譲する事は非常に重要なことです。
5月21日
 私の長年の夢であった国産80mmオーバーへの挑戦を新たにスタートさせます。

 3年前から血統を維持していた山梨韮崎産79mm2頭(2000年4月羽化)の卵の孵化が始まりました。菌糸ビンを使用して3年間で78mmが1頭、79mmが2頭しか作出できず行き詰まっていましたが、バクテリアビンを使用すれば何とか成る様な気がします。
 成虫までは1年間の長旅に成りますが、幼虫が3齢に成った時点で結果の推測はできると思います。経過は随時報告致します。